令和7年2月8日(土)第1回新しいご供養協会セミナー
「公的年金とエンディングノートで描く未来セミナー」を行いました。

前半の公的年金のセミナー講師は「豊かな人生設計プロアドバイザー」株式会社ナカシマホールディングス中島社長
年金、いつ受け取るのがベスト? 寿命と税金、働き方のバランスで考える
「年金はいつから受け取るのがお得なの?」 定年が近づくと、誰もが一度は考える疑問です。60歳から? 70歳まで待つべき? セミナーに参加された方々の声にもあったように、実はこれ、一概には言えない奥深い問題なのです。
寿命と年金額、どちらを優先?
60歳から受け取り始めれば、確かに毎年の受給額は少なくなります。しかし、長生きすればするほど、トータルの受給額は増える可能性があります。一方、70歳まで受給を遅らせれば、毎年の受給額はアップ。しかし、もし早く亡くなってしまったら、一円も受け取れない可能性も。
税金や働き方も考慮に入れて
さらに、受給額が増えれば、その分税金もかかってきます。若いうちから働きながら年金を受け取り、その分を投資に回すという選択肢も考えられます。
自分にとってのベストを考える
セミナーでは、様々なケースが紹介され、参加者の皆さんは真剣に聞き入っていました。結局のところ、年金をいつから受け取るのがベストかは、寿命、健康状態、働き方、そして税金など、様々な要素を考慮して、一人ひとりが自分のライフスタイルに合わせて判断するしかないのです。
定年後の人生設計は、まさに十人十色。年金の受け取り方も、自分にとっての「最適解」を見つけることが大切です。

後半は当会の副理事長であり株式会社石結の原社長
エンディングノートの重要さと記入方法をレクチャーしていただきました。
エンディングノートは「未来への手紙」、遺言書とは違う、大切な家族への思いやり
「エンディングノート」と聞くと、少し重苦しいイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、それは誤解です。エンディングノートは、遺言書とは異なり、法的拘束力を持つものではありません。もっと気軽に、日々の思いや情報を書き留めておく、未来の家族への「手紙」のようなものなのです。
残された家族を想う、優しい備え
家族が亡くなった後、遺品の整理や手続きに追われた経験はありませんか?どこに何があるのか、必要な情報が見つからず、途方に暮れてしまうことも。エンディングノートがあれば、そんな負担を大幅に軽減できます。大切な情報が一箇所にまとまっていることで、家族は迷うことなく、故人の意思を尊重した行動ができるのです。
デジタル時代の「もしも」に備えて
現代社会では、デジタル情報の管理も重要です。もしもの時、故人のスマホやパソコンのパスワードが分からなければ、大切な連絡先や写真にアクセスできなくなってしまいます。エンディングノートにこれらの情報を書き留めておくことは、故人の大切な繋がりを未来へ繋ぐ、優しい備えと言えるでしょう。
「あなたらしい」お別れのために
葬儀やお墓の希望、大切な友人への連絡先、そして家族へのメッセージ。エンディングノートは、あなたの「想い」を形にする場所です。どんなお見送りを望むのか、誰に感謝を伝えたいのか、エンディングノートに書き記すことで、家族はあなたの願いを叶え、心温まるお別れができるでしょう。
「いつか」ではなく、「今」始めよう
「まだ早い」と思うかもしれません。しかし、人生はいつ何が起こるか分かりません。元気なうちに、エンディングノートに向き合うことは、自分自身と向き合い、未来の家族に安心を贈る、賢明な選択と言えるでしょう。
セミナーに参加された方の中には、「両親にも聞かせたい」という声も上がりました。エンディングノートは、世代を超えて、大切な家族への思いやりを繋ぐ、かけがえのないツールなのです。