
「檀家をやめたい」は不義理?子供に負担をかけないための「離檀」の進め方
「遠方に住む子供たちに、お寺との付き合いや法要の負担を引き継がせたくない」 「自分たちの代で、きれいに整理しておきたい」
そんなご相談が増えています。長年お世話になったお寺との縁を切ることは、勇気がいる決断かもしれません。しかし、ライフスタイルが変化した現代において、それは「次世代への思いやり」という前向きな選択肢でもあります。
トラブルを避け、円満にお付き合いを終えるためのポイントを整理しました。

「檀家をやめたい」は不義理?子供に負担をかけないための「離檀」の進め方
「遠方に住む子供たちに、お寺との付き合いや法要の負担を引き継がせたくない」 「自分たちの代で、きれいに整理しておきたい」
そんなご相談が増えています。長年お世話になったお寺との縁を切ることは、勇気がいる決断かもしれません。しかし、ライフスタイルが変化した現代において、それは**「次世代への思いやり」**という前向きな選択肢でもあります。
トラブルを避け、円満にお付き合いを終えるためのポイントを整理しました。
1. まずは「家族の意思」を一つにする
離檀は、あなただけの問題ではなく、ご親戚や後に続くご家族全員に関わることです。 「勝手に決めた」という不満から親族トラブルにならないよう、まずは家族間でしっかりと話し合い、方針を固めることが大前提です。
2. お寺への相談は「相談」の形から
いきなり「やめます」と伝えるのではなく、まずは「これまでの感謝」を伝えつつ、現状の悩み(遠方で通えない、後継者がいない等)を相談する形をとるのが円満解決のコツです。
お寺によっては、以下のような柔軟な対応をしてくれる場合もあります。
- 墓じまいから永代供養まで一括で引き受けてくれる
- 檀家という形ではなく、「信徒(法要の時だけお世話になる)」として関係を継続できる
まずは、ご先祖様をお守りいただいているお寺が、どのような供養形態を持っているか確認しましょう。
3. 離檀・墓じまいの一般的な流れ
お寺との合意ができたら、具体的には以下のステップで進みます。
- 離檀の申し出・合意
- 書類の準備: 「改葬許可証」「埋蔵証明書」などの発行依頼(お寺の署名・捺印が必要)
- 閉眼供養(魂抜き): お墓から魂を抜く法要を行います。
- お墓の撤去・更地化: 石材店へ依頼し、お墓を解体します。
- 新しい納骨先へ: 永代供養墓、樹木葬、散骨、または自宅供養などへ移します。
4. 気になる「離檀料」とトラブルの回避策
離檀に際して最も不安なのが、いわゆる「離檀料」の問題です。
国民生活センターには毎年約1,000件前後の相談が寄せられており、「高額な請求をされた」「支払わないと書類を発行してくれない」といったトラブルも散見されます。
- 法的な義務はありません: 離檀料という名目の法的支払義務はありません。
- 感謝のお布施として: これまでお墓を守っていただいたお礼として、お布施(相場:3万円〜15万円程度)をお渡しするのが一般的です。
もし法外な金額を請求されたり、話し合いが平行線になったりした場合は、感情的にならず、早めに専門家や第3者機関へ相談することをお勧めします。
円満な解決こそが、最高のご供養
ご先祖様への一番の供養は、今を生きる私たちが心穏やかに過ごしていることです。無理をしてお付き合いを続け、最後にお墓が「無縁仏」になってしまうことこそ、避けたい事態ではないでしょうか。
「お寺にどう切り出せばいい?」「費用がどれくらいかかるか不安」 そんな疑問が生まれた時は、ぜひ一度プロの視点をご活用ください。ご先祖様とのご縁を大切にしつつ、あなたとご家族にとって最良の「着地点」を一緒に見つけていきましょう。


